久留米大学戦
両校が今シーズンを全勝で迎えた久留米大学戦は西南のキックから試合開始。第1Q、西南ディフェンスが堅い守りを見せ、すぐにパントに追い込む。続く西南オフェンスは1プレー目からRB#1篠崎がフレッシュを獲得するも、次のパスプレーでボールをリカバーされ攻撃権を久留米大学に与えてしまう。西南ディフェンスはその高い守備力を見せつけたいところであったが、勢いそのままに久留米オフェンスのFGで先制点を奪われる。
続く西南オフェンスの攻撃。QB#16伊藤の正確なパスでボールをエンドゾーン付近まで運び、最後はQB#16伊藤のランでTD。そしてK#9田中の安定のキックでPATを確実に決めると、7-3で第1Qを終えた。2Qも西南が試合をリードする展開が続く。こちらの意表を突いた久留米大学の攻撃を豪快なタックルで止めてみせた#2長嶋のプレーが会場を沸かせる。続く西南オフェンスも、QB#16伊藤から、この日満を持してWRに入った#15城代へのロングパスでTDし、王者の意地を見せつけ追加点をあげた。その後久留米オフェンスも負けじとTDを決める。キックリターンではDB#13今村の華麗な走りでボールを大きく前に進める。攻撃権が西南オフェンスに移るとQB#16伊藤からWR#80田中、TE#5百田へのパスでヤードを獲得し、最後はTE#5百田へのパスでTD。21-10で前半を終える。
後半戦、第3Qは4年QB#16伊藤と2年WR#15城代のコンビプレーが光る。WR#15城代が敵を寄せ付けない驚異的なスピードで25ydを駆け抜け、さらにQB#16伊藤からの20ydの正確なロングパスを受け取りTD。続く、第4Qは副将#1篠崎の躍動が止まらない。DB#1篠崎が相手のパスをインターセプトした後、敵を華麗に避けながら30ydほどゲイン。一瞬流れかけた嫌な雰囲気を払拭した圧巻のプレーであった。またオフェンスでは、QB#16伊藤からボールを受け取った篠崎が20ydほど駆け抜け、西南オフェンスに勢いをもたらした。
3年RB#32馬場の素早いランプレーや4年RB#3福田の相手を引きずりながら20ydをかせぐというビッグプレーも生まれ、西南オフェンスはこの日5回目のTD。1年DB#39清田の相手のパスルートを読んだタックルなど、絶えず久留米大学にプレッシャーを与え続けた西南ディフェンス。試合終盤、一矢報いたい久留米オフェンスの超ロングパスを3年DB#27出口がインターセプトしたところで試合終了。
後半は、西南の鉄壁ディフェンスのもと久留米大学に点を許すことなく圧倒的なオフェンス力のもと点差をつけ、35-10で全勝対決は幕を下ろした。
グリーンドルフィンズ が掲げてきた打倒関西という目標のためにまず達成しなければならない九州リーグ制覇に大きく近づいた試合となった。
編集
アナライジングスタッフ 松本千咲、河納彩乃